2018

振り返り。

わりと皆さんがそれぞれの今年、2018年について書いているからって訳じゃないけど、自分も今年はきちんと書かなきゃって思ってて、ここ数日は頭の中で何回も書いてた。

でも、言葉にすると、結局そんな大したことなんてなくて、うまくまとめようとかすると余計に伝わらなくなってしまうような気がして、後回しにしてたら、もう数時間後には2018年が終わる。

多少、文章が変だと思うけど正直に書くよ。(いつも変だけど 笑) 

あまりそういうことは信じないタイプだし、気になってはいたけど、だからと言って何もしないズボラなタイプの自分にとって、厄年は本当に厳しいものだった。

前厄、本厄、後厄とか言うけど、まさにドンドンドンと来た感じで。その前、10年以上前からなんだけどね、厳しい時代は(笑)

詳しくは書いても仕方ないから書かないけど、ライブに来てくれている人なんかは、たまにライブMCでちょいちょい話したりしてるから分かるかもしれない。

先日も地元の若手ミュージシャンと飲んだ時に「アキラさんのこと、ほとんど分からないし、近い人に聞くと、アキラさん色々あって…という答えが返ってくるし、アキラさんを見てると何考えてる分からないっていうか、謎ですよね。」と言われて、あ~そうなのかもって思えた。

隠してるというか、言えないというか、言うべきじゃないというか。
失恋とか離婚とか、そういうことじゃなくてね(笑)
家族の問題ではあるけれど。
色々なことがあった。

仕事も全然順調な時がないというか、業績が悪くて…とかではないんだけど、サラリーマンと音楽の両立は難しいものだった。

中間管理職と言われる立場の人は職種や規模にもよるんだろうけど、日々仕事に追われてしまう傾向にあるし、音楽だからという訳じゃなくても、自分の時間や家族との時間を作ること、仕事とプライベートとのオンオフの付け方が難しい場合が多いと思う。

自分の場合がまさにそうで、平日は音楽なんて聞けないというか、朝から晩まで仕事モード、しかも休みも実際は仕事してるようなものだった。プラス、家の問題もあったりして、本当に音楽なんかやれる状況じゃなかった。

自分がもし「誇れること」というか、そういうものがあるとすれば、ポジティブに捉えて言わせてもらえるなら、その状況下で音楽を続けてきたことだと思う。

本当にそれしかない。

常識的な人が自分と同じ状況におかれたなら、きっと変化が起こった10年前に辞めている。辞めるべきであり、普通の人だったら確実に辞めている。

応援してくれている皆さんには、誤解しないで欲しい部分なんだけど、自分は自分自身のためにこれまで音楽を続けて歌ってきたんだと思う。

竹内晃として保つために、とても自然に、無心で。

そういう意味では自分は普通ではないし、ある意味、波乱万丈でミュージシャンらしいという見方もできるし、だからこそ、それが音楽として表現され、このへっぽこな情けない人間を応援してくれる人や先輩ミュージシャン、仲間がいたのかもしれない。

でも、そんな10年間の結末は厄年にやってきた。
仕事も変え、生活環境も変わったけど、それがさらに良くない方向へ進んだ。
そして予期せぬことが起きた。
ダメだと思った。先が見えなかった。
正しい判断ができる状況ではなかった。
とにかく音楽を続けることは不可能だと思い、活動を停止した。

そして今年、2018年は厄年が終わった年。

様々な要素もあったけど、軌道修正するなら、再出発するなら今しかないと直感的にもそう感じたし、そう思える出来事もあった。肩を押してくれた人がいた。

自分らしい生き方を自問自答し繰り返した。
諦めたくないと思った。

やらなきゃいけない、また歌いたいと思った。
仕事も辞めて、音楽を中心にやりたいと思った。

毎日それだけを考えていた。
春が来る少し前、覚悟を決めて決断した。

今までの自分の中で最も強引に仕事も辞めた。

その瞬間、スッと何かから抜けたような気が確かにして、ライブも次々とオファーがあり、スケジュールが決まっていった。

今年の初めはリハビリのようなライブだったかもしれないが、今年はダメだと思ったライブはひとつもない。

すべて集中して、無心に、全力で歌えたと思う。

初共演した好きなミュージシャンから「覚悟が決まっている歌」だったと言われたことは素直に嬉しかった。

人気は全然なかったけど、それでも自分のライブに足を運んでくれて、活動再開を、自分の歌を待ってくれていた人がいて、頻繁に通ってくれた人がいて、遠方から来てくれた人がいて、久しぶりにライブに来てくれて人がいて、泣いてくれた仲間がいて、共演してくれたミュージシャンがいて、ライブをブッキングしてくれた人がいて、再会や新たな強い出会いもあって、とにかく温かく迎えてくれた人達がたくさんいた。

本当にありがたいと思ったし、何より自分の音楽が繋がっていくことがとても嬉しかった。

状況的には決して緩くはないけれど、再出発して本当に良かったと思える瞬間がたくさんあって、今のこの瞬間も心からそう強く思っている。

2018年を僕は決して忘れない。

ありがとう。
多謝。

何度でもやり直す。
諦めないこと。

来年も宜しくお願いします。