6月28日(土)は「SHIROFES.2025」にcreepsとして出演します。サポートドラムは昨年と同じく葛西光明氏です。
「SHIROFES」には2020年のオンライン開催から出演させていただき、その後も毎年途切れることなくオファーいただいていること、メンバー一同、心から感謝しています。
国内外で注目される素晴らしいダンスイベントに、僕らの音楽が貢献できるのか、当初は不安や戸惑いもありました。しかし、コロナ禍でのオンライン配信ライブをご覧になったあるお客様から「元気と勇気をもらった」と直接お声がけいただいた時は、本当に嬉しく、自分達が届けたいものが伝わったと感じました。
オフィシャルのアフタームービーには、僕らの楽曲「summer story」をずっと使っていただいています。この曲を書いたのは2000年、ちょうど25年も前のことです。
ファーストアルバムのレコーディングに合わせて書いた曲で、レコーディング時点ではサビのメロディーしか決まっておらず、歌詞もない状態でしたが、構成だけを決めてレコーディングしました。今考えると、かなり無謀な状況でしたが、若さと音楽への溢れる想いがそうさせたのだと思います。
当時の所属レーベルのオーナー、SNAIL RAMPの竹村さんからは「すごく良い曲だから、今回のアルバムには収録せずに、きちんとした形で次のシングルにしよう」というお話をいただきました。しかし、当時の自分はどうしても今作に入れたいと譲らず、強く抵抗したほどでした。楽曲の完成度よりも、この時の感情や想いそのまま作品にしたかったんだと思います。
その甲斐あってか、「summer story」はファーストアルバムのリード曲となり、当時、夏の甲子園予選の紹介番組の主題歌にも選ばれ、坊主頭の野球少年がライブに来てくれるなど、creepsを代表する曲となりました。
そんな曲が、25年という時を経て「SHIROFES」のアフタームービーで使われることになるなんて、感無量です。
今聴くととても恥ずかしいくらい粗いテイクですが、その蒼さだったり、若さや危うさが良いのかもしれません。
昨今、様々な音楽の形態があり、イベントやフェスも多岐にわたります。SNSをはじめ、活動の仕方も多様化しています。そこに明確な正解や不正解はないのだと思いますが、僕らはどうしてもその辺が不得手というか、時代の波に乗れていないことも理解しながら、SNSをやりたい訳ではなくて、シンプルに音楽と向き合い、「伝えたいこと」や「想い」は音楽で伝えたいと思っています。
creepsはもう過去のバンドかもしれません。それでも僕らは僕らなりに、こだわりと信念を持って、summer storyを作ったあの頃と想いも変わらず、同じスタンスで、最高のメンバーとスタッフと共に活動を続けていきます。
さて、そんな「SHIROFES.2025」ですが、会場は弘前公園、入場無料です。
creepsのステージは13時30分頃からの予定となっています。
正直な話、僕らには大きな集客力があるわけではありません。ですが、この日、この場所で、僕らの音楽を届けたいと強く思っています。昔からのファンの方も、最近僕らを知ってくれた方も、あるいはcreepsを初めて知るという方も、もしよろしければ、ぜひ会場に足を運んでいただけたら嬉しいです。
いつも通り心を込めて、全力疾走で演奏しますので、どうぞよろしくお願いします。